ビール酵母は、最近になって日本で注目されたように思われがちですが、実は紀元前の4大文明(古代エジプトやメソポタミア)のころから、その効能は知られていたようで、薬として用いられていたという記録があります。
日本では昭和初期からエビオス錠という名で、栄養補給や胃腸の働きを整える薬として用いられ、第2次世界大戦の際には、軍人にも用いられていたそうです。
ビール酵母は、ビールを作る際に麦芽汁をアルコール発酵させる、ビール作りに必要不可欠な成分です。ビール作りに使われ、最終的に沈殿したものがビール酵母のサプリメントとなります。
ビール酵母には、9種のビタミンB群、11種のミネラル、18種のアミノ酸を始め、酵素、食物繊維、核酸などが含まれていますので、それだけでもバランス栄養食となりますし、胃腸の働きを改善したり、便秘を予防したりする働きがあります。
最近になって、ダイエット効果や、男性機能を高める作用など、従来とは異なるビール酵母の作用が注目され、人気がでてきています。
ダイエットに関しては、ビール酵母が満腹感を高め、食事量が減る作用があるといわれています。男性機能が高まる作用に関しては、理由はまだよくわかっていませんが、おそらくビール酵母に含まれる亜鉛による作用ではないか、と言われています。
ビール酵母の難点は、味のまずさですね。ダイエットに良いと言われているビール酵母とヨーグルトの組み合わせは、ビール酵母の味がきらいな方にはちょっとつらいかもしれません。その場合はビール酵母の粉末をスープや煮物に混ぜたり、錠剤を飲むといいかもしれません。
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