マカは、2000年以上もの間、ペルーのアンデス地方の人々に食べ物や飲み物、
または薬として長い間用いられてきた、と言われています。南米のバーでは、マカのカクテルもあるようです。
マカは、見た目は朝鮮人参に似ている植物の根で、甘さと苦さが程よく混ざり合った味がします。
ペルーでは、不妊症の治療薬として用いられていました。
スペイン人が南米を征服しようとしていた時代、スペインから連れてきた家畜がペルーの高地になじまず、不妊となってしまったとき、マカを与えたところ、家畜に子供が産まれ助けられた、という逸話もあります。
マカの医学的な作用は、本場のペルーで最もよく研究されています。マカには、豊富な鉄分等のミネラル、ビタミン、たんぱく質、カルシウム等や血液中のコレステロールを下げると言われている植物性ステロールが含まれています。
マカの作用は、男女に関わらず、性ホルモンのバランスを良くして、性的能力を上昇、妊娠をしやすくさせます。また女性の場合、生理や更年期に伴う症状の改善に効果があり、男性の場合、精子の数や勢いが増強するという研究結果もあります。
また、日常的なエネルギーを高める、とも言われており、疲れを取ったりする作用もあるようです。
しかし、どうしてこれらの作用があるのか、という詳しいメカニズムはまだはっきりとはわかっていません。推測としては、ステロイドの仲間であるステロールが、体内でステロイドホルモンに変化するか、ステロイドホルモンの産生を高めることによって、上記のような作用を起こすとされています。体内での動態の詳細は、これからの研究でさらに明らかにされていくと思われます。日本では、主にサプリメントとして摂取可能ですので、興味のある方はお試しください。
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