こちらの植物もオオバコのように、道端によく生えている雑草の一種です。
茎や葉にシュウ酸が含まれており、味がすっぱいことから、スイバ(酢葉)という名が
つけられました。ヒメスイバのヒメは姫という意味で、他のスイバより小さいからだそうです。
もともとはヨーロッパ原産の植物で、欧米では薬草として古くから用いられ、漢方薬としても
長い間使われてきました。アメリカ、カナダのインディアンの間でも、古くから薬やお茶として、
風邪のときに飲まれたりしていました。
日本にこの植物が入ってきたのは、明治時代と言われています。
お肌によいとされる他の植物と同様、ヒメスイバにも解毒作用、利尿作用、下剤作用、抗酸化作用、
抗炎症作用、細胞再生促進作用があります。解毒作用は肝臓の機能を改善することにより
起こるようです。
また、胃腸や膵臓など、他の消化器の機能も改善します。免疫増強作用や癌を抑制する作用に
関する研究論文も発表されています。
これらの作用だけでなく、各種ビタミンやミネラル、カロチノイドも豊富で、その栄養素だけを考えても、現代人の栄養不足を補う、健康に役立つ植物といえます。欧米では、ソレルという名のハーブとして、サラダなどにその若葉が使われています。最近ではサプリメントや、癌に効くドリンクの成分の
ひとつとして、手に入れることもできます。
副作用としては、摂取しすぎた場合、下痢や吐き気の原因になる可能性があります。
また成分に対してアレルゲンがある場合には、気をつけましょう。
|