お酒を飲みすぎると肝臓が悪くなるのは、皆さんご存知ですね。
サプリのお話をする前に、肝臓の働きについて、簡単にお話しましょう。
肝臓の機能は多彩で、お酒を代謝、分解するだけではなく、たくさんの種類の薬や脂肪分の代謝にも関係します。
腸管から吸収されたもののほとんどは、門脈という名の血管の血流にのって肝臓に達します。
そこで、解毒や、代謝が行なわれます。
また、肝臓は胆汁という液体を生産する場所で、胆汁は、すい臓から生産される膵液(消化液)とともに十二指腸へ排出されて、おもに脂肪分の体外排出に関わります。便の色が茶色なのも、主にこの胆汁と膵液の働きによります。
ところで、お酒を飲みすぎると、どうして肝臓が悪くなるのでしょうか?
肝臓は大変デリケートにできているせいか、一度に代謝できる量が限られています。その量は、個人差が大きく、また個々の許容量を測る技術はまだ存在しません。ただ、飲みすぎて肝臓を壊すのは、一般的にいう『飲めない人』ではなく、『飲める人』によく起こることです。
肝臓が、1度に代謝できる量を超えたお酒を代謝しようとすると、まず肝臓で代謝されるべき脂肪分が肝臓に貯まり、脂肪肝となります。さらに肝臓に無理をさせると肝臓は炎症を起こし、肝炎となります。
その炎症が慢性的になると、肝硬変といって肝臓の繊維化がおこります
。
これは、壊れてしまった肝細胞の変わりに、その隙間を繊維細胞が埋めようとするために起こります。こうなると元気な肝細胞は失われ、機能できなくなります。肝硬変になると、黄疸や食道静脈瘤の破裂、腹水など、もっともっと恐ろしい病気に進展してしまうことがあります。そして、肝硬変から肝ガンにもなりやすい、といわれています。
ミルクシスルというハーブは、肝臓の細胞の再生を促して肝臓を元気にさせるといわれています。
ミルクシスルの有効成分は、シリマリンと呼ばれています。この成分が肝細胞の再生を促し、肝臓の解毒作用やアルコールの分解作用を高めるといわれていますし、肝機能に問題がある方の場合には、肝機能を改善する作用があるといわれています。
肝臓は、ものを言わない臓器なので、適正なお酒の量を判断するのは困難ですが、実はとってもデリケートな臓器であることをどうか頭において、肝臓が炎症や肝硬変を起こす前に、休肝日を作ったり、
ミルクシスルなどのハーブで肝臓を元気にさせたりして、肝臓を大事にしてあげてください。
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