フェヌグリークの原産地は、南ヨーロッパ、地中海地方、そして西アジアです。
古くは、古代エジプトで死体の保存のために用いられていたとか、古代ローマ、
ギリシャでは、牛のえさだったなどの記録もあるようです。
現在では、北アフリカからヨーロッパ、中近東、インドなどで料理に用いられる
ハーブですが、中国でも栽培されています。
これらの国々ではパンに混ぜたり、カレーを作るときに使ったり、コーヒーのように
飲み物にして用いられています。
また、北アフリカの国では、女性が体重を増やしたい時にフェヌグリークをよく摂取するそうです。
フェヌグリークは、胃液の分泌を亢進することで、食欲を増進します。
その他、話題になっているのは、糖尿病の血糖値を下げるとか、血中の悪玉
コレステロールを低下させることです。科学的にもこれらの効果は証明されているようですが、
すでに医師の治療を受けている方や、医師の治療を必要としている方は、
ご使用前に必ず医師と相談されてください。
また、出産後の女性に関しては、母乳の出を良くすることが話題となっているようですが、
乳児に対する安全性がまだ確立されていないため、母乳のためのご使用はあまり
お勧めできません。
フェヌグリークは、食欲不振で元気のない方や、病院に行くほとでもないが、
生活習慣病がそろそろ気になる方にお勧めです。
ただし、以下のことに注意してください。
胃十二指腸潰瘍、胃炎の既往がある方は、悪化する可能性があるので服用には
注意してください。
また、すでに糖尿病や高脂血症(高コレステロール血症)の薬を飲んでいる方は注意が必要です。
必ず医師に相談されてください。血液を固まりにくくするため、すでに血栓溶解剤等を
服用されている方や、血液凝固系異常のある方は、かならず医師に相談されたほうがよいでしょう。
その他の副作用としては、胃のむかつきや下痢などがあります。
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