皮膚科と産婦人科のどちらへ行ったら良いのか迷う症状があったら、あなたならどうしますか?
どっちへ行ったら良いのかわからないから、とりあえず薬局で薬を買ってみる・・・という方もいらっしゃるかも知れません。
今回は皮膚科と産婦人科とで迷う症状として、比較的良くある「外陰部のかゆみ」について お話したいと思います。『外陰部を皮膚科で見せるのは抵抗がある。産婦人科なら・・・』と
考えがちですが、早く治療開始するためにはなるべく早く適切な医療機関へ受診していただきたいのです。
外陰部のかゆみ
@下腹部の陰毛が生える部分(恥丘)またはビキニラインのかゆみ→皮膚科へ
原因:
・汗が下着で蒸れ、皮膚にかゆみを生じる
・下着、生理用品などによるかぶれ
・毛じらみ・・・顕微鏡検査が必要
・皮膚の水虫・・・顕微鏡検査が必要
A膣入り口の周囲のかゆみ
原因:
<おりものの量が増えるなどの変化がない場合>
→皮膚科へ
・汗やおりものが下着で蒸れ、皮膚にかゆみを生じる
・下着、生理用品などによるかぶれ
<おりものの量が増えたり、色がついたりした場合>
→産婦人科へ(膣炎を起こしていることが多く、皮膚の治療のみでは治らないため)
・カンジダ(カビの1種)、トリコモナス(原虫)などの感染症など
・膣内部〜子宮・卵巣の範囲での異常
早く治療開始しないと、将来不妊症になったり、またはパートナーにも感染が広がるものもありますので気をつけましょう。
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