〜目の下の小さなブツブツは何?〜
下眼瞼に小さなプツプツした塊が複数個できること、よくあるんですけど
ニキビ?と思われていたりイボと思われていたりします。
よくあるのが、稗粒腫と汗管腫の2種類です。
□□ 稗粒腫 とは?
稗粒腫とは角質が皮膚内にめくり込んでしまい皮膚内に角質の塊が形成される状態です。
とくに症状はないのですが、数年かけて角質が少しずつ溜まるとあるとき限界に達し、
中の角質が破れて出てしまうとまた肌がきれいに平らになります。
しかし複数個できることが多いのでいつか治るとしても順繰りに治っていきますから、
また新しい稗粒腫ができてくるのと平行しているため、
常に目の周りに小さな白いプツプツがあるという状態です。
これは比較的若い女性に多く体質的なものですが
美容的に除去を希望される場合が多いので治療を行う事もあります。
・治療方法は?
治療は、その角質の塊を外に排出してしまえば良いので、南青山スキンケアクリニックではレーザーや注射針を使用し小さな穴を開け、コメドセッシというにきびの膿を出す器具を用い圧迫して一つずつ出します。
この時少し局所麻酔をしたほうが痛みが無く行えます。
2〜3日小さなかさぶたができますがその後は綺麗になります。
数年してまた新たな稗粒腫が出来たらまた取るということを繰り返します。
ちなみにこの稗粒腫は、ご本人はニキビと考えられていることが多いようです。
一見すると白にきびのようにも見えるためです。
□□ 汗管腫 とは?
汗管腫とは汗腺のような組織が目の周りなど、一定の部位に異常に増殖してしまう状態で良性腫瘍の一つです。
こちらは中年以降の女性に多く、下眼瞼に常色(つまり肌色)で
少し盛りあがりのあるイボのようなものがたくさんできます。
見た目は皮膚表面が凸凹した感じだけです。
・治療方法は?
こちらは治療方法が無いわけでは無いのですが、
稗粒腫のように簡単ではなく、深めに治療するため1週間ほどはガーゼ保護が必要となります。
局所麻酔後、レーザーで表面から蒸散していきます。
平ら〜ややへこむまで蒸散し、ガーゼ等で保護し1週間ほどで上皮化、つまり新しい皮膚ができます。
その後しばらく赤みが残りますが、次第に赤みは取れていきます。
こちらも体質的な理由でできますので、またしばらくすると新たにできてきますから
1〜数年に一度のペースで治療することが必要となります。
ちなみにこの汗管腫は、ご本人はイボと考えられていることが多いようです。
目の下のプツプツとしてご相談されるもので比較的多い2つについて今回ご紹介しました。
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